「現政権とも合意していた」 「紳士協定」で中国大使館が声明
在フィリピン中国大使館は4日、南シナ海アユギン礁(英名スカボロー礁)への比の補給任務に関し、今年はじめに現政権と新合意に達しており、2月に一度新合意に則って補給任務が実施されていたとの声明を発表した。その上で、2月の補給任務は「(新モデル)新合意に沿って比中双方が連絡を取りながら行ったため問題が生じなかったが、合意が履行されたのは2月の一度のみで、その後は比側が理由もなく反故(ほご)にしている」と比政府を批判した。比が実効支配を固めるために1999年に海軍艦「BRPシエラマドレ」を座礁させているアユギン礁では、昨年以降、比側の補給任務のたびに中国海警局・民兵船によるレーザー照射や進路妨害、放水事件が発生していたが、今年2月2日の補給任務は中国による妨害が全く発生していなかった。