和平の行方見つめるMILF 銃を手に検問、住民と共に暮らす
[ 1518字|政治 (politics) ] 有料武装勢力MILFの戦闘員は林の中の拠点で銃を手に和平の行方を見つめている
林に入ると迷彩服の兵士たちが現れた。上腕部にはイスラム教の象徴の三日月と星、ミンダナオ地方やインドネシアなどの伝統的な剣「クリス」をあしらった記章。「バンサモロ・イスラム軍」との刺繍もある。比最大のイスラム武装勢力、モロ・イスラム解放戦線(MILF)だ。ドゥテルテ大統領が同地方のイスラム教徒地域の高度な自治を保障するバンサモロ基本法(BBL)を5月中に成立させるよう議会に檄を飛ばし、和平が歴史的局面を迎える中、MILFの軍事キャンプを取材した。(コタバト=編集委員 米元文秋)