ビサヤに観測所
[ 321字|2015.12.28|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
大型台風や水害の常襲地とされている西部ビサヤ地域のイロイロ市にこのほど、総工費1億2100万ペソを投じて近代的な気象観測所が完成し、稼働を開始した。
同観測所は今年7月から試験運転に入っており、建物は一部7階建て。気温、風力、雨量、湿度などを観測、これらの気象情報をこまめに発信している。
同観測所の最大の特徴は、電波のドップラー効果を利用した最新式の「気象ドップラー・レーダー」を装備していること。降水の強さや、風力や風向の急激な変化を詳細に観測することができる。カバー範囲は最大480キロに及び、ビサヤ地域全部とミンダナオ地方北部までモニターが可能なため、台風や降雨の観測能力が格段にアップするという。(21日・ブレティン)