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7月7日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 578字|2014.7.7|社会 (society)|ハロハロ ]

 居酒屋を酒飲みが巡り歩くTV番組が結構人気のようである。こちらも毎週見て自分も飲んでいるような気分になっている。先週、プールから上がって着替えていたら、2人の白髪男が「あれ見てる?」などとBS・TBSの「酒場放浪記」を話題にしていた。これとBS11の「ふらり旅いい酒いい肴」という大田和彦の番組が典型である。

 前者は、俳人吉田類の酒場巡りを活写しつつ、ナレーターが主人公をタイミングよくおちょくるのがみそだ。後者は正統派的で、各地の著名酒場、名物、うまい酒・食物を紹介する。下町巡り的な「酒場放浪記」に比べれば、お店が格段に上等だ。そこへ今年、BSジャパンの「酒とつまみと男と女」が参入してきた。

 通称「酒つま」は不良隠居と称するエッセイストを中心に作家や芸人のゲストを招き、聞き役がもう1人いて3人で居酒屋をはしご酒する。3軒回れば、酔っ払ってくる。次第にほどけてくる酔っ払いの絡みや議論の伯仲ぶりが面白い。最近出演の都内立石出身の元プロボクサーなど、しきりにフィリピンパブが駅前にあるよ、英語の学習ができる、などと誘うのだが、番組の趣旨には沿わぬらしく3軒目はスナックとなった。そのあたりのやり取りに酔っ払いの感じがもろに出ていてよい。それにしても、と感心するのは、どの町にもカフェはなくても居酒屋は軒を連ねて健在なことだ。(紀)

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