危険操船と放水に「深刻な懸念」 南シナ海問題でG7外相
[ 1184字|政治 (politics) ] 無料G7外相が共同声明で初めて「南シナ海における中国の海警局と海洋民兵の危険な使用」「比船に対する危険操船や放水砲発射の増加」と中国の威圧行動に具体的に言及
![イタリアのカプリ島で会合を開いたG7外相=イタリア外務・国際協力省が公表](/image.php?file=276478l.jpg&pass=efdb1b37cd1eb5f129b99fe649d4f217)
イタリアで開催された主要先進7カ国(G7)外相会合で現地時間19日、共同声明が発表された。同声明は、南シナ海問題について「南シナ海での中国による海警局と海洋民兵の危険な使用に反対する」と具体的な表現で反対を表明し、その上で「フィリピンの船舶に対する危険操船や放水砲発射の増加」に対し深刻な懸念を表した。また「各国が公海上に有する航行の自由への中国による妨害」に対しても反対を表明。中国による比船への妨害行為がエスカレートした昨年以降、G7外相会合・首脳会議の共同声明は「南シナ海における状況に懸念を表明する」との表現にとどめていたが、今回は初めて具体的な状況の描写に踏み込み、中国に対しより明確な態度を示した。