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8月20日のまにら新聞から

アイドル徹底管理

[ 712字|2012.8.20|社会 (society)|新聞論調 ]

韓流ブーム

 韓国の人気男性アイドルグループ「スーパージュニア」がフィリピンに来たといって、若い女性たちが舞い上がっている。私のめいっ子たちも、そわそわしている。この韓流ブームって、何だろう。フィリピンの俳優や歌手の方が、見た目も歌唱力も上だろうに。

 友人の息子、ミコ・ヘスラ二さんは、二十歳過ぎで、韓国人で通る顔つきだ。Kポップ「シャイニー」の衣装や振付をコピーするダンスグループ「シャイナーズ」のメンバーである。

 シャイナーズは、いくつかの大会で受賞しているから、うまいのだろう。ヘスラニさんと話しているうちに、世界中で韓流旋風が起きた理由が分かってきた。韓国アイドルグループの成功の裏には、アイドルらの才能、訓練、忍耐強さ、情熱だけでなく、巧みな売り込み戦略がある。

 韓国の大手芸能事務所エス・エム・エンターテインメントには、少女時代、シャイニー、スーパージュニアなどが所属している。

 事務所に所属するアイドルの卵は、デビューまでに最低2年から最大8年間、鍛え抜かれる。寮で共同生活をし、ギャラは当人のために預かったり、親元に送ったり。本人がもらえるのは1カ月当たり、教育費や衣類、日用品を買う200ドルだけ。夜遊びする余裕はない。

 過密スケジュールにもかかわらず、卒業が絶対義務だ。事実、病気で卒業できなかった人気の女性タレントがグループを追放された事例がある。

 ヘスラニさんは、韓国アイドルのメンバーについて、薬物や飲酒、女性絡みのスキャンダルを聞いたことがないという。発覚すれば、人気に関係なく直ちにグループを脱退させる。事務所は常時、交代用のタレントを抱えている。(16日・マラヤ、ロメオ・リム氏)

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