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7月12日のまにら新聞から

世界ランク1位に苦杯 10連勝2敗で決勝Rへ

[ 832字|2023.7.12|文化 スポーツ (culture) ]

バレー男子ネーションズリーグの予選最終戦で日本はポーランドにストレート負け。予選通過

スパイクを打つ西田有志選手=9日、SMモールオブアジア・アリーナで深田莉映撮影

 バレーボールネーションズリーグ(VNL)男子大会の予選ラウンド最終戦が9日、パサイ市SMモールオブアジア・アリーナで行われ、世界ランキング6位の日本代表「龍神NIPPON」は同1位のポーランドと対決、ストレート負けの黒星となった。

 同日の米国―ブルガリア戦で米国が勝利し、日本は10勝2敗で予選ラウンド2位通過。ポーランド・グダニスク市で今月19日に開幕する決勝ラウンドで、予選7位通過のスロベニア=世界ランキング8位=と4強をかけて激突する。

 前日に苦杯を喫した昨年世界選手権王者のイタリア戦に続き2連敗となったが、それまですべて白星の10連勝と快進撃だった。ネーションズリーグの過去最高戦績は昨年の5位。これを超えるべく、決勝ラウンドでの勝ちをもぎ取りにいく。

 高さが大きな武器となる競技で、ポーランドの圧倒的なブロックの壁にチャンスを阻まれながら、メンバーの入れ替えで様々な戦法を試しつつ食らいついたが、強烈なクイック(速攻)を叩き込まれるなど、今大会初となるストレート負けを許した。

 日本チームに向けられたフィリピンの熱狂ぶりはすさまじく、試合中だけでなく、試合後の出待ちにも警備員やSPが出動するほど。選手送迎バスの見送りに集まったファンからも、バスが通り過ぎてからも「ニッポン!」コールがしばらく鳴り止まなかった。

 パンパンガ州出身で、8日のイタリア戦と9日のポーランド戦の観戦でパサイ市に2日間滞在していたというジネリエ・マンルタックさん(23)とダフニー・ピネダさん(23)は、声をそろえて「チームジャパン最高。特に高橋藍選手の大ファン!」と大興奮。日本の決勝ラウンド進出について「対戦相手には日本の選手より身長が高い人も多いし決して簡単な戦いではないと思うがきっと勝てると信じている。本当はポーランドに駆け付けたいけれど、フィリピンから全力で応援しています」と笑顔で話し、日本語で「ガンバッテ!」と声援を送った。(深田莉映)

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