遺骨収容事業
[ 1426字|社会 (society) ] 有料国立博物館調査班、「日本人が盗骨関与」と事実上断定し、日本大使館への通知勧告
![パス教授がエルニド町内の洞くつ入口付近に掲げた警告文。「比人の先祖の遺体を荒らさないで」と訴えたが、人骨は数カ月後に再び持ち去られた=同教授提供](/image.php?file=199490l.jpg&pass=e747d06263cc640faa911008e713034b)
ルソン地方パラワン州エルニド町の洞くつから500〜1千年前の人骨約30柱が盗まれた問題で、比国立博物館の調査チームはこのほど、同問題に関する現地調査報告書を取りまとめた。同報告書は、現地で確保した文書などから「(日本人戦没者遺骨収容事業の委託先となった)日本の民間団体の盗骨事件関与が示唆されている」と指摘。その上で、「国立博物館として、比の文化・考古学的遺産を破壊する違法行為に日本人が関与したことを在比日本大使館に通知すべき」と勧告し、日本政府または日本人が盗骨に関与したと事実上断定した。