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3月26日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 485字|2012.3.26|社会 (society)|ハロハロ ]

 今年の春の訪れはいつになく足取りが鈍い。冷たい雨が降る中、伊豆の桜はつぼみを固くしたまま、開花のころ合いを寒さに耐えながらじっと待っている。そんな折、東京・足立区に住む友人のインドネシア人留学生から、ひと足早い「春一番」を告げる、何ともうれしい電子メールが届いた。

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 この友人は昨年秋、東京工業大学大学院の修士課程を無事に終了。日本で働くことを希望し、専攻の情報工学を生かせる企業を中心に就職活動を進めていた。しかし、就職難の厚い壁は彼の前にも立ちはだかり、ひと月前のメールには就活が思うように運ばぬ厳しさに加え、「インドネシアに戻ることも考えています」と、弱気とも受け取れる内容が記されていた。

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 心配を吹き飛ばしてくれたのが今回のメール。「昨年できたばかりの小さい会社ですが、就職先がようやく決まりました。正社員です」と書かれ、友人の安どの気持ちが伝わってきた。

 仕事内容は主に携帯電話関係の技術開発で、「日本で学んできたことが生かせます」と張り切っている。記念の初出勤日は拙文が紙面に載るきょう(26日)という。(道)

ハロハロ