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　台風ヨランダ（30号）襲来で壊滅的被害を受けたタクロバン市の市役所で10日午後６時半ごろ、高さ約15メートルのクリスマスツリーが点灯した。建物の一部が壊れたままの庁舎前で市関係者や被災者約１００人が集まり、点灯に喝采を送った。

　発電機を使って、電飾が点灯したクリスマスツリーの周りに集まった被災者らは、現地のワライ語で「ティンドグ！タクロバン！（立ち上がれ！タクロバン！）」と、口々に声を掛け合った。

　同市内に住み、自身も被災したジョアン・ダアコさん(27)は、「クリスマスの到来が味わえて、とても幸せです」と満面の笑顔を見せた。