違法薬物撲滅政策
[ 1107字|社会 (society) ] 有料1年を迎えた麻薬撲滅政策は目標のわずか20%の達成などと難航。人権侵害の問題も残る
![メンジョラ橋での抗議デモでは、参加者がフェイスブックのスタンプでドゥテルテ政権への不満を表現した=急進左派市民連合組織バヤン提供](/image.php?file=231147l.jpg&pass=cad56c45338e2dae5a3cd2c24e8a20aa)
30日で就任から1年を迎えたドゥテルテ大統領は、ちょうど1年前の昨年6月30日、大統領就任と同時に違法薬物撲滅政策を開始した。大統領府麻薬取締局(PDEA)の30日の発表によると、麻薬がまん延する全国のバランガイ(最小行政区)のうち、撲滅が達成されたのは20%にも満たない。麻薬容疑者の死亡者数は日ごとに増えている。同政策下での人権侵害が国内外から強く批判され、実質的な撲滅が難航している中、ドゥテルテ政権が強行する同政策の今後に、注目が集まる。