「初の親族対面に興奮」 4年ぶりの未就籍残留邦人一時帰国
[ 2145字|社会 (society) ] 無料残留邦人2世の金城マサコさん(80)とアカヒジ・サムエルさん(81)がマニラ国際空港から日本へ出発
戦前に移住した日本人の子で、戦後に無国籍状態となっている残留邦人2世の金城マサコさん(80)=ダバオ市=とアカヒジ・サムエルさん(81)=パラワン州コロン町=が14日午前9時ごろ、マニラ国際空港で無事出国審査を通過し、10時発のフィリピン航空PR426便(福岡行き)で比を出国した。手続きで問題が発生した場合に対応できるように、空港では在比日本国大使館の花田貴裕公使兼総領事、山口基頼領事が付き添った。9月には既に国籍を回復している残留2世の小山ヒロコさんが日本帰国を果たしていたが、まだ国籍回復できていない残留2世の日本渡航(一時帰国)が実現したのは約4年ぶり。2人は19日まで父親の出身地である沖縄に滞在し、記者会見や県知事表敬訪問を行うほか、親族と面会、墓地訪問などを通じて父親の足跡をたどる。