「日刊まにら新聞」ウェブ

　フィリピンへの旅行者を装っては日本人や韓国人の親切心につけ込み、寸借詐欺を重ねている自称カナダ人男性が十二日夕、首都圏マカティ市内でほぼ同様手口を使って本紙記者に近づき声を掛けてきた。これを機に男性と約一時間にわたって話し、寸借詐欺を思いついたきっかけ、被害者数、比での生活ぶりなどについて問いただした。その結果、男性は「日本人は親切で、金を借りやすかった」などと話した上で、これまでに日本人六人、韓国人一人の計七人から「金を借りた」と語った。本紙はこの日、地元警察に同男性と一緒にいることを通報、対応を問い合わせた。しかし、警察からは「逮捕状を用意していない」「担当捜査員が不在」との返事を受け、このため男性の同意を得て事情を聞くことにした。