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　日本の「基本情報技術（ＩＴ）者試験」を準用し九月上旬にフィリピンで初めて実施された「ＩＴ国家試験」で、合格者は全受験者の五・三％に当たる三十八人だった。実施機関のジッセ・フィル財団（マカティ市）がこのほど明らかにした。試験の難易度は同等だが、日本の合格率約一六％に対し、約三分の一の水準にとどまった。米国シリコンバレーで活躍するなどフィリピン人のＩＴ能力には定評があるが、基礎知識の弱さが浮き彫りになった。　合格率を八％前後と予測　していた同財団の担当者は「教育カリキュラム自体が変わらないと変化は望めないのでは」と述べ、フィリピンのＩＴ教育の遅れを指摘している。来年度の試験実施については、当初予定の年二回から一回に減らす可能性を示唆した。