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漫画から学術書まで大集合 歴史あるブックフェアが開催中

2025/9/12 社会
ビバル・パブリッシングの出店ブース=10日、首都圏パサイ市で宇井日菜撮影

首都圏パサイ市のSMXコンベンションセンターで「マニラ国際ブックフェア2025」が開催中。多くの来場者でにぎわう

首都圏パサイ市のSMXコンベンションセンターで10日、比国内最大級の書籍イベント「マニラ国際ブックフェア2025」が幕を開けた。14日までの5日間にわたる今回のイベントは、数百を超える出展者が参加するほか、複数のイベントが予定され、過去最大規模を誇る。

 メインの入場口付近には、比国内最大級の書籍販売チェーン「ナショナル・ブックストア」が大きくブースを展開。圧倒的な数の書籍が並び、多くの来場者が本を手に取っていた。常設店舗ではなかなか目にすることのできない凝った装丁の本の販売や日本書籍コーナー、割引コーナーなど、イベントに合わせた特別営業が行われていた。

 教育機関の書籍や学術書も充実。フィリピン大学出版など、比国内の大学出版機関のブースには、大衆向けの手に取りやすい文量と価格で、フィリピンの歴史や学術的な内容に関する本が並んだ。一方で、4000ペソ以上の値段がつけられた海洋学の本など、高価な学術書を売る出版社も見られた。

 そのほか、児童書やキリスト教関連書籍、ライトノベルに関するブースのほかに、文具メーカーが独自にブースを出展。友人と楽しむ一般客から、千ペソ札の束を手に持ったバイヤーまで、幅広い客層が来場していた。買い物袋いっぱいに書籍を詰める来場者や、取り置きの本を補完する段ボールが並ぶ様子も見られた。

 ▽フィリピン文化に根差した書籍

 首都圏ケソン市に拠点を置く大手出版社「ビバル・パブリッシング・ハウス」は、15年以上にわたり同イベントに出店を続けている。水色の本棚にスタッフの黄色いユニフォームが映える同社のブースでは、フィリピンにまつわる社会テーマを紐解くシリーズ本や、比国内の地方語と英語を対応させた児童向け辞書など、フィリピン文化への理解が深まる書籍を数多く出版している。

 同社マーケティングマネージャーのイマニュエル・プルガナンさん(32)は、同社の売れ筋本として、アイザック・ドノソ訳の歴史写本集「Boxer Codex」を紹介した。16世紀後半にフィリピンで制作されたスペインの写本で、アジア各所の人々や風景が記録されている。ビバル・パブリッシング版は2021年の発売時から今日まで売れ続けており、すでに第2版が出版されている。

 プルガナンさんのおすすめ書籍は、特別支援教育研究者カレン・サクダラン氏の、「Strength in the Spectrum」。自閉症を持つ子供に対する接し方を深く扱っており、子育てや、自閉症を持つ子供の育児に役立つという。13日に発売予定の新刊とのこと。(宇井日菜)

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