Logo

02 日 マニラ

31°C24°C
両替レート
¥10,000=P3,830
$100=P5,540

02 日 マニラ

31°C24°C
両替レート
¥10,000=P3,830
$100=P5,540

カルピオ氏の卑劣な罠 大統領討論会騒動

2021/5/16 社会

 南シナ海問題でカルピオ元最高裁判事は、大統領に対し外交的抗議だけでは不十分だと繰り返してきた。巧みに明言を避けるが、同氏は中国との戦争を望み、米も比米相互防衛条約により参戦すると考えている。ただ同氏は、米が参戦を拒否したときどうするかという論点には、都合よく触れない。

 大統領が中国と戦争を望まないのは、比単独では勝てないからだ。それに比憲法は国家政策の手段としての戦争の放棄を定めている。

 カルピオ氏はなぜ憲法上の義務を認識せず戦争を望むのか。

 どんな討論も論理と理性で成立し、冷静さを失った者は敗者となる。カルピオ氏の戦略は、大統領の怒りっぽい性格につけ込むことだ。大統領をわざと怒らせ続けて討論会に誘い込み、平静を失わせることで勝利を得ようとしている。このトリックは先週ついに成功した。大統領は衝動的に挑戦状をたたきつけ、カルピオ氏は当然受けた。大統領顧問経験のある同氏は、大統領が最終的に討論会を辞退することを知っていた。現職大統の討論は大統領職務基準が禁止しているからだ。

 同氏にとって討論会は、仮に負けても無料で知名度を上げられ、勝てば野党の大統領候補として有力になれ、大統領が辞退したら臆病者の烙印(らくいん)を押せる。どう転んでも有利になる卑劣な罠(わな)だった。

 だが大統領は、国際法の専門家ロケ報道官を討論の代理に指名した。これでカルピオ氏の当初の作戦は通用しなくなり、厳しい戦いを強いられるだろう。(12日・トリビューン)

おすすめ記事

社会福祉開発相と観光相がトップ2 閣僚評価に関する世論調査で

2025/6/2 社会 有料
有料

エドサ再整備工事また延期 7月に、大統領が発表

2025/6/2 社会 有料
有料

遠隔医療で医療アクセス向上へ ネグロス島の山間部や離島住民を支援

2025/6/2 社会 有料
有料

父から母と娘へ、娘から孫に引き継がれた日本人性 フィリピン残留二世たちが生きた戦後80年⑧

2025/6/2 社会 有料
有料

「ドライバー偽装強盗許さず」 業界団体と警察が確認活動開始

2025/6/1 社会 無料
無料

日本語センター4か所を閉鎖 違法勧誘、就労斡旋でDMW

2025/6/1 社会 有料
有料