マニラ市マラテ地区のマルバール通りで15日午後10時40分ごろ、タクシーを降りたばかりの日本人2人が近づいてきた男に拳銃で撃たれて死亡した。発砲した男らは被害者の所持品を奪い、バイクで逃走したという。
在フィリピン日本国大使館はフィリピン当局から連絡を受けて被害者が日本人であることを確認し、在留邦人や出張者・旅行者に対して注意を呼び掛けるリリースを17日に発表した。
比オンラインメディアのABS―CBNの17日の報道によると、近くのビルに詰めていた警備員が銃声を2発聞いている。この警備員が銃声のした方向を見ると、多くの人たちが一斉に走って逃げる様子が見えたという。
また、この警備員が聞いた目撃者の話によると、容疑者とみられる一人がバッグを被害者から引っ張り取る様子がみられたという。
現場はカラオケバーなどが立ち並ぶ一角で若い女性や客引きの男性、外国人観光客など日ごろから大勢の人たちが夜遅くまで路上に出ており、衆人環視の中で起きた犯罪といえる。
警察では監視カメラの映像などから、犯行後にマルバール通りからアドリアティコ通りを抜けてバイクで逃走したとみられる二人組の行方を追っている。