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田植えはつらいよ──長期的視点に立つコメ増産を

2018/4/20 社会

 「田植えはたいへん、冗談じゃ出来ない、朝から晩まで腰まげて、立ちも座りもできやしない、ひと息つきもできやしない」幼稚園の頃の童謡にこんな田植えの歌があった。躍動感のあるいい歌だが、思い浮かぶのは骨の折れる重労働だ。だから私は農民にならなかったのかもしれない。貧しい人々ばかりがこのつらい仕事をしているのかもしれない。

 比には将来に向けた田植え、コメ作りの戦略が求められている。ラルフ・レクト上院議員によるとこうだ。

 「ご飯食べ放題大好き」の比人のDNAにより、比国民は年108キロのコメを消費している。コメ生産に問題があっても、子作りはそうではないようで、人口は2018年までに1億2292万人に跳ね上がりそうだ。

 人口増に対応するには国産米の備蓄量を177万2千トンまで増やす必要がある。それには28年までに149万6千ヘクタールの灌漑可能な農地を確保せねばならず、5240億ペソかかると見込まれる。この問題には短期間の応急処置ではなく、長期的視点に立った戦略が必要だ。計画は、費用対効果が高く消費者に配慮したもので、農家の力を高めるものでなければならない。コメ農家の「立ちも座りもできない」働きに対して、ヘクタールあたりの純利益は平均2万3559ペソ、収穫を3倍にしても貧困ラインを下回る。

 ある農業関連調査機関は、ここ5年で2千億ペソ相当の農産物が密輸され、政府は600〜800億ペソの歳入を失っているとしている。レクト議員は、「高級車が密輸されると政府が破壊して見せるのだから、コメの密輸船にも同じようにすればいい」と気づいたが、ある比人俳優 は「そんなことしたら皆もっと飢えるだけだ」と口を挟む。解決には、増産とコメ不足を補う輸入を行うこと。コメ不足だから密輸が儲かるのだ。その場しのぎでなくコメ不足を解消することが必要だ。(17日・ブレティン、ホセ・アベト・ザイデ)

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