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邦人射殺の2容疑者逮捕 実行犯とツアーガイドか

2025/8/19 社会
マニラ市警察本部=18日、首都圏マニラ市で宇井日菜撮影

マニラ市警察本部は、マニラ市マラテ地区で発生した邦人射殺事件の容疑者2人を18日午前に拘束。実行犯とツアーガイドとみられる

マニラ市警察本部(MPD)によると、首都圏マニラ市マラテ地区で15日夜に発生した日本人2人の射殺事件に関与したとみられる容疑者2人が18日午前、警察に逮捕された。警察によると、銃撃実行犯と、ツアーガイドという。

 MPDによると、当該事件は15日午後10時40分頃、同地区マルバール通りとマビニ通りとの交差点付近で発生。ソーシャルメディアで拡散されている事件当時のものとされる動画には、2人の日本人がタクシーから降りたところを背後から近づいた一人の男に銃撃された様子が映っている。銃撃後、別の1人の容疑者が被害者の所持品を奪い取り、遅れて到着したバイクに乗車。そのまま現場から逃走した。

 事件直後、MPDは特別捜査部隊(SITG)「マルバール」を結成し、重点的な捜査と容疑者の特定に尽力。16日午前10時頃には、事件現場から約500メートル離れた、マルバール通りとタフトアベニューの交差点付近で、容疑者が逃走時に使ったとみられるバイクが発見された。被害者が事件直前に乗車していたタクシー車両もすでに特定済み。被害者2人は首都圏パサイ市内のカジノ併設ホテルに宿泊していたという。

 MPDによると、銃撃犯は事件現場付近を頻繁に訪れ、フェイスマスクを外す姿が防犯カメラに映っていたため、身元の特定につながった。ツアーガイドとされる人物も、現場付近やパサイ市を含む複数地域の防犯カメラ映像を通じて追跡され、拘留に至った。また、被害者らが滞在していたホテルの管理者の協力により、ツアーガイドの身元がより明確に特定されたという。

 ▽マニラ市警察の声明

 MPDのイネス報道官は、「防犯カメラ映像の回収を含む綿密な追跡調査と事件の検証により、犯行前後の容疑者の動きをつきとめることができた」と話した。また、MPDのアバド氏は、「この事件の迅速な解決とたゆまぬ努力は、マニラの平和と治安維持に対する、我々のゆるぎない決意を反映している」と話し、市内のコミュニティを守るための取り組み強化を誓った。

 マニラ市のモレノ市長は、「日本および日本人コミュニティと深いつながりを持つ国際都市として、マニラ市は犠牲者の家族と連帯し、確実な正義の実現に向け、決意を固めている」と話した。また、「引き続き、フィリピン警察や関係機関と緊密に連携し、責任を持つ者に対して法を最大限に執行し、すべてのマニラ市民と訪問者があたりまえに享受すべき平和と秩序を守る」と付け加えた。

 ▽在比日本大使館の対応

 在比日本大使館は、事件翌日の16日に東アジア出身とみられる被害者情報を比当局から受けた。その後、情報収集を通して被害者の身元を特定。同日中に被害者遺族に連絡を入れたという。

 17日には、比警察当局による捜索会議で情報共有を受け、午後5時10分に領事メールを配信。メール配信登録者に事件の概略を説明し、安全への注意を呼び掛けた。18日には、遠藤和也駐フィリピン日本国大使が比国内の各政府関係機関に対し、電話等を用いて、邦人が被害を受けた殺人事件発生に対する懸念と、再発防止を求める旨を伝えたとしている。

 また、在比日本大使館によると、首都圏内で日本人が死亡した事件は、2024年3月にケソン市で発生した母子殺害事件以来。邦人が被害を受けた拳銃強盗事件は、昨年10月以降に大使館が把握した範囲では今回が21件目。拳銃強盗に限ると、直近5年間では邦人が殺される事例はなかった。

 日本大使館は、「被害者の方々のご冥福をお祈りする」と述べたうえで、今後も引き続き被害者家族の支援や、比国内の邦人の安全確保に努めると強調した。 (宇井日菜)

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