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ハロハロ

2016/7/4 社会

 記者稼業の醍醐味(だいごみ)、職責の一つは、不正にくみした政治家、役人らの「生首」を取ることだろう。フィリピンで記者を続ける中、日本政府関係者にアタックをかける機会に何度か恵まれたが、チョウ採集、飼育の専門家として知られた故鳩山邦夫元法相も取材攻勢をかけた相手の1人だった。

 きっかけは、約10年前に起きた感電事故。鳩山氏とともにカビテ州の自然保護区に入った在留邦人の男性が、野生チョウを採集中に事故に遭った。保護区での昆虫採集は比国内法違反。20本を超える記事で「法相の違法行為」を追及、2008年には本紙報道に基づく国会質問も行われながら辞任に追い込めなかった。

 一方、両足切断の重傷を負った日本人男性は事故から5カ月後に亡くなった。当時58歳。残された妻子に墓を建てる余裕はなく、遺骨は身寄りのない在留邦人向けの無縁墓(タギッグ市)に現在も納められたまま。6月中旬の鳩山氏死去の報でよみがえったほろ苦い思いを胸に、近く手を合わせに行こう。(酒)

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