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新聞論調

2016/6/20 社会

礼節無視するドゥテルテ氏

 ドゥテルテ次期大統領はロブレド次期副大統領と別々に就任宣誓式を実施するという。政治の世界での礼節を台無しにする行為だ。ドゥテルテ陣営は「質素かつ意義深い式を大統領府で執り行うため、出席者の人数が限られる。ロブレド側に出席者の制限を求めるのは不公平」と理由を説明している。

 1986年以降、正副大統領は就任宣誓を合同で行ってきた。対立する政党に所属していた場合も、政権が引き継がれる重要なこの日だけは、お互いの価値を認め合い、共通の目的を達成するために一致団結してきた。

 就任宣誓式とは、選挙で選ばれた指導者が、思想や階級に関係なく全ての国民のために職務を全うすると誓う場である。選挙戦で激しく対立した新しい指導者2人が同じ演壇に立ち、結束して国家のかじ取りに臨む姿勢を国民に示す機会でもある。

 ドゥテルテ氏が、ロブレド氏に対して警戒感を抱いていることは間違いない。副大統領選に敗れたマルコス上院議員を傷つけたくないため、ロブレド氏を入閣させないという。異常な理由といえる。選挙後、マルコス議員との会談に長い時間を割いたにもかかわらず、ロブレド氏とは面会する予定もない。ロブレド氏も国民の投票によって選ばれた次期副大統領であるという事実を気に留めるそぶりすら見せない。

 ドゥテルテ氏は大統領選を制した直後、「今後は互いに手を取り合っていこう」と対立した相手との和解を呼びかけた。次期副大統領を侮辱し、意図的に避け続ける態度は自身が提案した「和解」と一致しない。ドゥテルテ氏は「国家の手綱」を握る初日に最低限の礼節を無視することになる。考えを改めるために残された時間は少ない。

(18日・インクワイアラー)

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