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　台湾での軍事訓練に使われた後、輸送の経由地となった香港で昨年11月に差し押さえられたシンガポール軍の装甲車９両がこのほおど、約２カ月ぶりにシンガポールに返還された。シンガポール国防省が発表した。

　シンガポールは１９７５年から台湾で軍事訓練を実施しており、中国と国交を樹立した90年以降も継続している。香港税関は輸送手続きの不備が差し押さえの理由と説明。しかし、中国外務省は差し押さえ後「中国と外交関係を持つ国が、台湾と軍事交流など政府間交流を行うことに断固反対する」と不快感を示しており、中国が香港当局に差し押さえを指示したとの見方もある。

　シンガポール側は差し押さえ後、香港に人員を派遣したり、リー・シェンロン首相が香港の梁振英行政長官に書簡を送ったりして返還を求めていた。（シンガポール共同）