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1月8日のまにら新聞から

子どもたちに学用品配布 セブ州ラプラプ市の大規模火災被災地で

[ 616字|2024.1.8|社会 (society) ]

セブ日本人会は、セブ州ラプラプ市における大規模火災で被災した子どもたち約100人への支援活動を実施した

昨年末の大規模火災で被災した子どもたちへのセブ日本人会による学用品などの支援活動の様子=6日、セブ州ラプラプ市プソクのサンタマリア地区で(内山順子さん提供)

 セブ日本人会は6日、ビサヤ地方セブ州ラプラプ市プソク・バランガイ(最小行政区)のサンタマリア地区で昨年12月12日に発生した大規模火災で被災した子どもたち約100人への支援活動を実施した。

参加者はセブ日本人会の藤岡頼光会長や理事、推薦理事ら6人の他、同地区を抱えるバランガイ(最小行政区)議長、セブを拠点に活動するNPO法人DAREDEMO HEROもパートナーとして加わった。

 同NPOの内山順子代表によると、セブ日本人会の関係者は火災現場を視察し、小学生100人を対象に通学用バッグ、学用品、洋服を配布。またファストフードチェーン「ジョリビー」のメニューに加え、「クリスマスや正月を祝うことのできなかった被災者のために、フィリピン人の大好きなレチョンも振舞われた」という。

 藤岡会長はまにら新聞に、「過酷な環境の中でも、本当に明るく、たくましく生きるフィリピン人から、改めて幸せとは何かを感じさせられた」とし、被災者は「失ったものを嘆くのではなく、目の前にあるものに感謝して生きることの大切さ」を感じた、との思いを口にした。

 サンタマリア地区を全焼させた今回の大火事では、467戸に延焼した。1575世帯約1万8000人が焼け出されたが、死傷者は報告されていない。緊急支援金として政府は、住宅所有者に1万5000ペソ、住宅に共同で住んでいた住民に5千ペソ、賃貸の住民に3千ペソをそれぞれ支援している。(岡田薫)

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