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4月30日のまにら新聞から

愛すべき中国といじめっ子の中国 台湾めぐり高まる緊張

[ 623字|2023.4.30|社会 (society)|新聞論調 ]

先日、コラムで台湾を「国」と記載し、論争が巻き起こった。その流れで「中国は比に対し非友好的な意図はなく、南シナ海でも歴史的権利を行使しているにすぎない」とのコメントを受け取った

 先日、コラムで台湾を「国」と記載し、論争が巻き起こった。その流れで「中国は比に対し非友好的な意図はなく、南シナ海でも歴史的権利を行使しているにすぎない」とのコメントを受け取った。比を侵略する意図はまったくない?侵略は既に始まっていないだろうか?

 故マルコス政権の戒厳令下で、熱狂的で同時にナイーブだった私たち活動家は、毛沢東の中国を比を解放するモデルとして見習い「社会主義の美徳の道しるべ」と仰ぎ見ていた。肌身離さず持っていた毛沢東の『小紅書』には「革命とは反乱であり、ある階級が他の階級を打倒するための暴力行為」とある。共闘した旧友は、武力で台湾を支配下に置くと脅す中国について、「人種や文化がほぼ同じ同胞中国人や誇り高き台湾人に対する死と破壊を正当化できると考えているとは理解しがたい」と言った。

 私は様々な立場で何度も中国を訪れ、誠実で勤勉で希望に満ちた中国の人々が、厳しい政権や世界情勢の中でいかに生き延び、繁栄してきたかを見てきた。私が悲しいのは、中国が自国民には暴君、近隣諸国にはいじめっ子であり続けているということだ。

 中国共産党がどのような形で「ひとつの中国」を提案しようとも、私たちの心の中には「歴史的・文化的に関わり合う愛すべき中国」と「その勢力に屈服するまで強硬な侵攻を止めない中国」の二つの中国が存在する。そして、政府や政権と人々とは切り離して考えることを忘れてはいけない。(17日・スター、ホセ・ダリサイ)

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