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　東部ビサヤ地域レイテ島のパストラナ町の農夫マリオ・メルカドさんと妻のルクレシアさんは、農耕や乳をとる水牛に「ヨランダ」と名前を付けて愛犬のように可愛がっている。

　台風ヨランダで住宅などすべてを失ったメルカドさん一家に対し、行方不明者の救出・捜索にきた首都圏駐留の陸軍将校が同情。家を造ってくれたほか、マニラに戻った後、生活費にと送金してくれたという。マルカドさんはそのお金で水牛を購入、農作業ができるようになった。ルクレシアさんが「ヨランダ」と名付けたという。

　マルカドさんは「水牛は我々の生存の証し。この時代にも、まだ善きサマリア人はいるということだ」と新約聖書を引いて語っている。（29日・インクワイアラー）