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5月2日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 584字|2011.5.2|社会 (society)|ハロハロ ]

 4月末現在、関東圏は依然として連日、余震に揺られている。しかも震源域が次第に南下傾向なのが不気味だ。専門家は今回震源東側のアウターライズと呼ばれる外周隆起帯でマグニチュード8級の地震が起きるのを懸念している。これが起きるとまた津波が来る可能性大。2004年12月のスマトラ大地震や明治三陸沖地震でも、同種の地震が2カ月から30年の間隔を置いて発生しているそうだ。

 3・11後、ガソリンが入手困難、公共交通機関に頼ろうにもバスが来ない、電車は間引き運転、外は真冬のような寒風と、外出もままならず。毎週通っていた温水プールは閉鎖され、公営ギャンブルも中止。気晴らしができない。ウイスキーの消費量が増えた。3月末、やっと新橋演舞場夜の部に出かけたが、三原橋界隈は暗がりに沈んでいた。

 地震をきっかけに便利な生活を見直せと石原東京都知事がほえた。確かに繁華街の照明も自販機も節電の余地は多分にあろう。それはいいけど困るのは、JR、私鉄各駅のエスカレーターがほとんど停止していること。エレベーターは稼動しているが、大体不便な場所にある。やむなく長い階段を上ると両足の筋肉がつる、股関節がきしむ。「いい運動になる」と言える世代はまだしも、高齢者には難儀だ。「お出かけ」意欲にブレーキがかかる。いつまで続くのか知らぬが、消費回復にもマイナスではないのか。(紀)

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