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2月28日のまにら新聞から

ビサヤ・ミンダナオ通信

[ 312字|2011.2.28|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]

気候変動と人災が背景に

 ダバオ市北方の八つのバランガイ(最小行政区)では、住民が総出でネズミ退治に躍起となっている。ネズミによる作物被害がひどい畑地で、周りからネズミの巣を壊して中央部へ追い込み、まとめて殺す。住民が「ブランケティング」と呼ぶいわば囲い込み作戦。この地域では伝統的に行われている。

 同市農業事務所によると、この地域のネズミ被害額は昨年12月からこれまでに総額3千万ペソに上る。

 ネズミ大増殖の背景には、昨年のエルニーニョ現象による乾燥化と、狩猟によってネズミの天敵である小動物が減り、自然の食物連鎖に変化が起きていることが挙げられるという。同事務所では、農務省にネコイラズの追加配布も求めている。(23日・ビジネスミラー)

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