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1月24日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 577字|2011.1.24|社会 (society)|ハロハロ ]

 今月9日から始まった大相撲初場所で新日系2世力士の十両、舛ノ山(20)が右足靭帯(じんたい)を損傷、途中休場しながら8勝5敗2休で勝ち越した。平成生まれ初の関取と期待されながら、昨年11月の九州場所では6勝9敗と負け越し、がけっぶちに立たされていた。昨年末のインタビューで「初場所は死に物狂いでやるしかない」と宣言し、初日から6連勝と快調に突っ走っていただけに、けがによる途中休場が惜しまれる。

 大相撲力士のインタビューは結構手間がかかる。取材申請書を日本相撲協会に提出して許可を得なければならない。初場所の新番付発表日に取材許可証を持って舛ノ山の所属部屋を訪ねると、床山の実弟、床千と一緒に快く応対してくれた。約1時間近く、苦しかった比滞在中の生活状況や入幕を見据えた将来の夢などを淡々と話したが、新関取の初場所にかける必死の心境が痛いほど伝わってきた。

 日本相撲協会の記録を調べると、外国人力士の多いのに驚く。幕内力士42人のうち外国人は18人、半数近く外国人が占める。幕内優勝力士では06年1月場所で栃東が優勝して以来5年間、琴欧洲(08年5月)をのぞいて日馬富士、朝青龍、白鵬のモンゴル勢が独占している。苦労人力士の舛ノ山には、けがにめげず一層精進し、外国勢の壁を破って優勝インタビューが実現できるよう頑張ってほしい。(富)

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