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　首都圏マニラ市で23日に起きた観光バス乗っ取り事件は、犯人説得から射殺に至る全シーンがＴＶ中継され、国家警察セブ州本部でもディガル本部長ら幹部たちが推移を注意深く見守っていた。

　事件は中国人観光客に８人の犠牲者を出すなど、最悪の幕切れとなったが、これに対し同本部長は「警察部隊の装備充実も必要だが、それ以上に、事態の解決に向けては犯人との交渉担当者の重要性を痛感した」との感想を明らかにした。その上で、装備が足らず、訓練もまだ行き届いていない同本部の現状に懸念を強めていた。

同本部長は交渉担当者の役割を犯人との信頼関係構築と指摘するとともに、「結果は残念だが、今回を教訓にすべきだ」と気を引き締めていた。（24日・サンスター）