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11月10日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 500字|2008.11.10|社会 (society)|ハロハロ ]

 この秋、スーパーからバナナが一時、姿を消した。誰か著名な先生がテレビの人気番組で、朝食にバナナを摂取するだけでメタボ対策になるという朝バナナ・ダイエットを披露したら、にわかにブームになり大売れしたのだという。マーケットも仕入れが困難になり価格も値上がりした。そういえば十月は一度もバナナを買わなかった。

 火曜日、スーパーをのぞいたら特売日で、バナナ三本一房を九十八円で売っていた。これでも安い方だ。主婦たちが次々と買い物かごに入れていく。つられて手を伸ばした。これまで、バナナは安い上、豊富にあるのでいつでも買えるという感覚で、消費者からは、軽く見られていたように思う。輸入バナナの九割がフィリピン産だから、バナナが正当に評価されるのは比にとってもいいことだろう。

 何年か前、関西のテレビが納豆による血液浄化作用のデータを捏造して誇大に報じたためばか売れし、茨城県では納豆製造が需要に追いつかぬという事態が起きた。納豆が身体によいのは既定事実だから中国の汚染食料品のような大騒ぎにはならなかったが、それにしても日本人の、食物と健康への過敏で付和雷同的反応には驚かされる。 (紀)

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