ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 313字|2008.9.15|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
全面戦争あるのみ
エストラダ前大統領は八日、南ダバオ州ディゴス市の市政八周年式典で演説し、ミンダナオ地方に平和をもたらすためにはイスラム分離主義者たちへの全面戦争しかないと持論を展開した。前大統領は同市で起きたバスターミナルでのバス爆発事故の犠牲者へ哀悼の意を表明した後、ミンダナオ地方がなぜ、彼にとって特別な地であるかを力説。
現職時代、ミンダナオ地方を比の食糧基地とする政策を打ち出した前大統領は、ミンダナオ島の和平が最優先課題と位置づけた。イスラム急進派、モロ・イスラム解放戦線(MILF)と誠実に交渉を続けたが、彼らは停戦中に戦力を立て直して攻撃してきたと指摘。「全面戦争」による掃討が唯一の和平への道と述べた。(9日・ブレティン)