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12月24日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 558字|2007.12.24|社会 (society)|ハロハロ ]

 師走に入って、各地のイルミネーション・スポットが華やかだ。サンリオピューロランドがある自宅近くの遊歩道では今年、規模をさらに拡大して長い光の回廊がお目見えした。目玉は新しく登場した光の水族館。イカやタコ、ヒラメなどを模した電飾魚類が壁面に並んだ。子どもたちに人気の高さ四・五メートルの大きなバルーン型「ハロー・キティー」二体も例年通り電飾され、通行人を見下ろす。

 商業地域や観光施設内のスポットと並んで、日本でも最近、個人住宅をイルミネーションで飾る愛好家が増えている。先日、テレビで紹介された住宅では、敷地と家屋全体が七色の光源で覆われ、大勢の見物人が押しかけていた。修飾費用や電気代もさぞかし大変だろうと余計な心配もしたくなるが、設備に七百万円かけたと聞いて驚いた。電気代も月三万円近くかかるというから半端じゃない。

 満艦飾で華やかに見える住宅だが、家の中では暗闇生活を強いられている内情を明かした。照明ばかりかテレビや暖房器具の使用もすべてご法度。電気容量を超えるとブレーカーが落ち、停電するための対応策だ。「たかが電飾、されど電飾」。涙ぐましくひた向きな努力に頭が下がる。電飾愛好家はお互いをイルミネーターと呼ぶそうだが、住宅街でのトラブルも増えているという。胸中穏やかではない。(富)

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