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　イスラム教徒にとって、メッカ巡礼に出て「ハジ」の称号を持つのが一生の夢。アディオン南ラナオ州知事によると、今年の巡礼は同州を中心に約五千四百人と近年になく多く、大統領府イスラム問題事務所の予定した三千五百人をはるかに超えた。

　今年は巡礼を運ぶ航空会社がサウジアラビア航空に限定された。このため、同航空の予定する全九便、席数四千五百人では足りなくなり、十二月に入って、巡礼約九百人がマニラ空港から出発できなくなったという。

　アンパトゥアン・イスラム教徒自治区（ＡＲＭＭ）知事は十日、現地でサウジ政府と交渉すると言い残して出発したが、あまり成果なし。大統領が乗り出すべきだという声が出ている。（14日・インクワイアラー）