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10月16日のまにら新聞から

最高潮を迎える関係

[ 652字|2005.10.16|社会 (society)|新聞論調 ]

比日 国交回復50年

 フィリピンと日本は歴史的にその関係を継続的に強めてきた。二国間の友好関係は、自由と正義、民主主義への熱望という共通の目的に基づき継続してきた。両国はこれらの理想を国際機関などで常に追い求めてきた。国連を含む国際機関での改革や、開発と民主主義の推進のため共に手を携え協力してきたことが強調されるべきだ。

 さらに、二国間の結びつきは貿易、商業、教育、文化、そして観光分野での交流でさらに強固なものとされてきた。日本は数十万人に上る比人海外就労者(OFW)が好む渡航先であり、また、比への最大の政府開発援助(ODA)の実施国、そして主要な貿易相手国の一つであり続けている。

 一九五六年に締結された日比賠償協定に伴う国交回復から二〇〇六年で五十周年記念を迎える。これに伴いアロヨ大統領は今年八月、二〇〇六年を比日友好年にする布告第九〇五号を発令した。大統領は来年実施される記念イベントの調整機関に観光省を指定した。友好年のイベントには政府、地方自治体機関だけでなく観光業界からの一般企業も参加する予定だ。

 観光省は、一年間にわたる祝賀行事を生産的で有益だった五十年間の二国間関係をさらに確かなものとするために、他の政府機関、民間組織と協力して対処しなければならない。来年のさまざまな努力を通して比日関係は最高潮を迎えることになろう。

 わが国と日本との誠意に満ちた発展的関係は祝賀にふさわしい行事を提供するに違いない。二〇〇六年の比日友好年を記念する催しを心待ちにしようではないか。(14日・ブリティン)

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