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　イスラム教徒自治区（ＡＲＭＭ）はこのほど、政府が発行した木材伐採許可証を自治区政府独自の判断で取り消す権限を確立した。

　このほど発効した自治区森林法に基づく権限だが、イスラム法シャリーアのカラファ（代理人）とアマナハ（信託）の精神を採用した。区立法議員たちは「英米流の立憲主義なんて古代ローマ法とシャリーアの模倣にすぎない」と意気揚々だ。

　今後の問題は、中央政府の伐採許可で営業してきた大手の製材会社との関係だ。区は企業が本社のあるマニラで払っている税金を現地で払わせたい。企業側の抵抗が予想され、すでにマギンダナオ州で、企業が自治区当局の指示に従わず、武装要員が住民の抵抗を排除する事件が起きたとか。（28日・ブリティン）