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10月25日のまにら新聞から

ビサヤ・ミンダナオ通信

[ 321字|2004.10.25|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]

伝統に戻るマニラ麻織

 南コタバト州ティボリはアカバ(マニラ麻)を使った織物ティナラクで有名だが、最近、織工たちは伝統のデザインと技法に戻りつつある。

 ティナラクは近年、民芸品として急速に商品化され、簡単で手の込んでいないデザインで織られるようになった。 これでは手織りの良さが失われる。織姫たちの間で反省が広がり、完成までに三カ月はかかる伝統の織り方とデザインが採用されるようになった。織り方は「イカット」といわれ、結び模様が特徴。基調色は黒と赤さび色で、草木染めだ。

 ティボリ織を独自な民芸品にしているのはアバカ繊維の材質である。この繊維は太陽の光に当たると、もろく切れやすくなる。このため、織姫たちは早朝に仕事をするのが常だ。 (21日・ブリティン)

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