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10月25日のまにら新聞から

妻が物資を横領か

[ 650字|2004.10.25|社会 (society)|新聞論調 ]

准将の不正疑惑

 わたしは先週末、自分の農場があるパラワン州を訪れた。そこで、関係者や地元住民からプロスペロ・オカンポ空軍准将の不正疑惑に関する情報を仕入れることができた。

 オカンポ准将は同州を拠点とする航空旅団のトップから約一カ月前に突如解任されたが、一体何があったのか。

 実は、オカンポ准将の妻が旅団の物資を金に換え、自分の懐に入れていたという。なぜ准将は妻がそのようなことをするのを許していたのか。オカンポ准将はまったく妻の尻に敷かれていたというのだ。

 今年二月から三月にかけ、二週間にわたりパラワン州などで行われた比米合同軍事演習「バリカタン」で、妻は米兵向けに設置された同州の買い物店を独占運営して荒稼ぎする豪腕ぶりだったという。

 一方、オカンポ准将の後任、マルケス大佐は、前任者より悪くはないとしても「そんなに変わらない」との評判だ。

 黒い砂浜に自分の宿舎を建てさせ、宿舎の周りにだけ白い砂を敷き詰めた。「(白い砂で有名なフィリピン有数のビーチリゾート)ボラカイにいる気分を味わって悦に入っているようだ」という。

 もちろん、彼も旅団の物資を着服している。さらに、パラワン沖にあるマランパヤ天然ガス油田の開発企業体から提供された警備費用を独り占めしようとしたとされる。

 費用は同油田を警備する陸軍、海軍、海兵隊、国家警察の人員のためのものだったが、マルケス大佐は厚かましくも「マランパヤを守ることができるのはわれわれだけだ」と主張したという。(19日・インクワイアラー、ラモン・トゥルフォ氏)

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