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11月25日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 458字|2002.11.25|社会 (society)|ハロハロ ]

 仕事でマニラに赴任している息子一家三人が会社の健康診断を受けるため、久しぶりに日本に帰ってきた。零歳児だった孫も二歳十カ月になり、しばらく見ない間にすっかりお姉さんぽくなっている。現地の幼稚園に通っているせいか、会話の中にぽんぽんと英単語が飛び出し驚かされた。両親も時々、発音を直されるという。

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 息子の嫁によると、幼稚園はフィリピン人が経営し、園児の国籍はフランス、ドイツ、アメリカなどさまざま。園児たちの会話は多国籍語だが、先生は英語で保育指導する。孫は幼稚園では英語、自宅では日本語を使い分けているという。フランス語で歌を歌う時もあると聞いて二度びっくり。

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 動物園に連れて行ったところ、同じ年代の子供がいると盛んに話しかけている。多国籍の保育園では自分を積極的にアピールしないと「仲間に入れない」と嫁はいう。日本では教育基本法改正の中間報告が出た。愛国心や忠誠心が強調され、「個の尊重」が希薄との声がある。自己主張できる国際人をどう育てるか、孫の行動を見ていて考えさせられた。(富)

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