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タイ英字紙バンコク・ポストは、タイ・エネルギー省筋の話として、政府が家庭と交通向け液化天然ガス（ＬＰＧ）価格の完全自由化を検討していると伝えた。国家エネルギー政策委員会（委員長・プラユット首相）は現在、自由化による影響を分析しているという。

　ＬＰＧ価格は2014年12月から石油基金の補助金により、上限に歯止めがかけられている。基金からの補助金は現在、１キログラム当たり1.6バーツ。政府は補助金給付額を引き下げ、市場実態に近い価格形成を促してきたが、少額ながら補助金を維持した。

　北米におけるシェールオイル・ガス生産に対する強気の見方などを受け、ＬＰＧの原料となるプロパン価格が低迷している。同筋は１トン当たり345ドルまで値下がりしている現在、価格決定の完全自由化に踏み切るいいタイミングと判断している。（時事）