ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 312字|2012.12.24|経済 (economy)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
厳しいバナナ産業再生
フィリピン・バナナ生産輸出協会によると、台風パブロ(24号)で大きな被害が出たミンダナオ地方コンポステラバレー州の損害は80億ペソに上り、再生は無理だとして、被災地域にあるバナナ農園の放棄を検討する生産者が出てきた。
また、同州と北ダバオ州で失職状態となったバナナ産業労働者は約15万人に達するという。
同協会幹部は通常、台風が襲来しないコンポステラバレー州が直撃されたことから、気候変動が起きているのではないか、と憂慮しており、バナナを植え替えても、台風が繰り返しやってくれば意味がなくなる、と述べた。また、政府が約束した被災バナナ農家向け緊急融資21億ペソは少なすぎる、としている。(21日、ビジネスワールド)