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5月2日のまにら新聞から

山口、11点差から猛追も惜敗 バドミントンアジア選手権

[ 806字|2022.5.2|文化 スポーツ (culture) ]

アジア選手権の決勝で、山口茜が11点差から猛追するも惜敗し、岩永・中西ペアとともに準優勝

バトミントンのアジア選手権準優勝の山口茜(左)=モンテンルパ・スポーツコンプレックスで1日、深田莉映撮影

 バトミントンのアジア選手権大会は1日、首都圏モンテンルパ・スポーツコンプレックスで各種目の決勝戦が行われた。日本代表選手は女子シングルスの山口茜=再春館製薬=と女子ダブルスの岩永鈴・中西貴映ペア=ともにBIPROGY=が出場。両者優勝を逃したが、世界トップクラスの猛者が集うなか、準優勝の成績を残した。

 世界ランク2位で今大会連覇がかかる山口茜は、同16位で2019年USオープン優勝者のワン・ジーイー(中国)を相手に第1セットを21ー15で順調に下したものの、続く第2セットを13ー21で落とした。3セット目は6ー17まで引き離され、窮地で緊張感が走る中、長いラリーで着実に点を重ね19ー19まで猛追したが、熾烈な戦いの末に惜敗した。

 途中、膝をすりむき処置を受けた後に失速。「痛みはなかったがテーピングが気になって集中が切れてしまった」という。しかし「優勝を逃したのは悔しいが、3セット目で点差が開いてから持ち直せたことは成長点として評価したい」と語った。

 岩永・中西ペアの相手は世界ランク1位、東京五輪銀メダルのチェン・チンチェンとジア・イファンペア(中国)で、速いスマッシュで詰められるも繋いで10-12まで食らいついたが、大きく離され11ー21で1セット目を落とした。2セット目も15ー21で、世界女王に優勝の座をゆずる形となった。

 中西は「(風や暑さなど)会場の環境への対応が難しいなか、決勝まで残り格上の選手と試合を重ねられてとても良い経験になった」と振り返った。詰められた場面でも笑顔を絶やさずうなずき合う様子が印象的だったが、岩永は「プレッシャーはなかったので、とにかく楽しもうと2人で決めていた」と語った。

 日本勢はほかに、混合ダブルスの渡辺勇大・東野有紗ペア=ともにBIPROGY=と女子ダブルスの廣田彩花・福島由紀ペア=ともに丸杉=が3位の結果を残した。(深田莉映)

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