ミンダナオ情勢
[ 1317字|社会 (society) ] 有料ラマダンに伴い、信者らは国軍とモロ・イスラム解放戦線の戦闘中止を願った
イスラム教の断食月「ラマダン」が一日から始まった。ラマダンはイスラム教徒にとって「聖なる月」とされ、約一カ月間、断食をしながら家族や社会の平和を祈る。しかし、ミンダナオ地方ではイスラム過激派、モロ・イスラム解放戦線(MILF)と国軍との戦闘が激化、住民が巻き込まれる惨事が約三週間も続き、国軍がMILF幹部への討伐作戦を続行するなど、和平の兆しは一向に見えない。そうした情勢不安の中で迎えた今年のラマダン、首都圏タギッグ市マハリカにある「ブルー・モスク(イスラム寺院)」に集まった信者の間からは戦闘を中止し、平和を願う声が聞かれた。