ラウエル農務相が最近発表したフィリピン農業現状報告には、2025年の国内の農業生産は畜産業を除き、好調に生産拡大しており、記録的な復活を果たすとの見通しが盛り込まれている。今年1~6月期の籾米収穫量が908万トンと23年同期に記録した900万トンを超えており、通年の収穫量も過去最高を更新する可能性があるとしている。23年通年の籾米収穫量は2006万トンだった。また、砂糖精製量も6月8日時点で201万5000トンとなり当初の予想精製量だった170万トンを30万トン分上回っている。2020~21収穫年度に214万トンを記録して以来の高水準となっている。さらに、政府備蓄米のキロ20ペソ販売の開始や政府によるコメ小売り定価制の設定などで現在、コメの小売価格がキロ当たり33~43ペソまで下がるなどインフレ率の引き下げに一役買っている。(8日・マニラタイムズ)
農業生産が 記録的復活
2025/7/10
経済