ラオ一族が経営するD&Lインダストリーズの子会社、ケムレス・テクノロジーズは9日の声明で、同社が開発したココナツに宿る害虫、ココナツカイガラムシを抑制する有機殺虫剤がフィリピン・ココナツ庁(PCA)により承認されたことを明らかにした。非侵襲的で残留物を発生させない殺虫剤で、フィリピン大ロスバニョス校で効用が証明されているという。同庁によると、比国内ではこれまでに様々な産地にあるココナツ51万6962本がこの害虫による影響を受けており、その被害額は2億ペソほどに達している。しかし、比全土のココナツは3億4500万本ほどあると言われており、害虫被害を受けた割合はそれほど多くない。現在、国内にはココナツ農園やココナツ栽培で生計を立てている農民が350万人以上いるとされている。(10日・インクワイアラー)
ココナツ向け有機殺虫剤承認
2025/7/11
経済