運輸省のティモシー・バタン次官はメディアに対し、首都圏パシッグ市オルティガス地区とリサール州タイタイ町を東西に結ぶ総延長12.7キロ区間の首都圏鉄道(MRT)4号線建設計画について、事業費の見積額が2019年当時の593億ペソから1000億ペソ以上と2倍近くに膨れ上がっていることを明らかにした。当初の事業可能性調査に基づく計画案がモノレール方式を採用していたが、スペインの設計会社IDOM社が20万人近いと見積もられる旅客数を収容するためには高架鉄道方式がより適切だとの勧告を出したため、事業費見積が膨張したという。しかし、運輸省は事業費の融資を約束していたアジア開発銀行とアジア・インフラ投資銀行の2行が依然融資に前向きであることから、2025年末~26年初めまでに融資契約が締結される見込みだとしている。同線は当初、2024年着工、28年までに運行開始を目指していたが、設計変更などで計画の遅延を余儀なくされている。(26日・スター)
MRT4事業費見積 1000億ペソ以上に倍増
2025/5/28
経済