パラワン州バラバック町で今月9日夜、海中で漁をしていた農業の男性(31)が「ブワヤ」と呼ばれる巨大ワニに襲われ死亡する事件が発生した。遺体は激しく損傷しており、地元住民の間に衝撃が広がっている。
パラワン州警察によると、男性は友人らと海中でナマコを採取していたところ、突如現れた巨大ワニに頭部を噛まれた。ワニはそのまま全身を激しく噛みつき、遺体は引き裂かれた状態で発見された。友人らは恐怖のあまり海から急いで逃げ出し被害を免れた。
この事件を受け、地元住民らは、「パラワン持続可能な開発評議会(PCSDS)」に対し、問題のワニを捕獲するよう要請、「地域住民や漁業者、家畜の安全を守るためにも、早急な対応が必要だ」と訴えている。パラワン州では過去にも巨大ワニによる被害が報告されており、専門家は生息域の拡大や人間活動との接触増加が背景にあると指摘している。巨大ワニ「ブワヤ」はマングローブ林や沿岸部など汽水域に生息しているとされている。(13日・ピリピノスター・ガヨン)




