治水事業などを巡る汚職問題の解決策の一つとして500、1000ペソ札を廃止すべきだとプリシマ元財務相が提案している問題で、レモロナ中央銀行総裁は13日、メディアに対し、「興味をそそられる提案だが、そんなに簡単なことではない」とした上で、「恩恵よりもダメージの方が大きい」と懐疑的な見方を示した。同総裁がニューヨーク連邦準備銀行で働いていた際に、やはり犯罪によく使われていた100ドル紙幣を廃止すべきとの議論が議会を中心に高まったことがあったが、結局、廃止すれば一般市民にも不便を強いるとの意見が大勢を占め、米国当局が100ドル紙幣廃止案を採用しなかった。比中銀は検討中だとしている。(14日・マニラタイムズ)
千ペソ札廃止案に 中銀総裁は懐疑的
2025/10/15
経済
