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漁業再生や環境保護に貢献 ミ島の漁師にマグサイサイ賞

2021/9/2 社会
マグサイサイ賞受賞者のロベルト・バリョン氏=ラモン・マグサイサイ賞財団のホームページから

マグサイサイ賞受賞者発表、うち1人はミ地方サンボアンガシブガイ州の漁師。漁業再生に貢献

 「アジアのノーベル賞」と呼ばれ、アジアで社会的貢献を果たした人物と団体をたたえるマグサイサイ賞の第63回受賞者が8月31日に発表され、うち1人はミンダナオ地方サンボアンガシブガイ州のフィリピン人漁師、ロベルト・バリョン氏(53)が受賞した。

 バリョン氏は同州カバサラン町コンセプションの小口漁業協会会長として、漁業コミュニティーの再生や環境保護に取り組み、これまで1回8時間の漁で1・5キロだった漁獲高を3〜4時間で最大7キロまで改善してみせた。同財団は「瀕死状態だった水産業復活のため、世代を超えて仲間の漁師たちをまとめ、持続可能な海洋環境を作ることは、日常的な英雄行為だ」として評価した。受賞を受けてバリョン氏は同財団や関係者らへの感謝を示した上で、「私たちの取り組みをより多くの人に知ってもらい、いろいろな形で支援してもらえたら」と語った。

 その他受賞者は米国人のスティーブン・マンシー氏(64)。NPO法人コミュニティー・アンド・ファミリー・サービス・インターナショナル(CFSI)の代表として、イスラム国(IS)系のグループと比政府軍による2017年の武力衝突で荒廃した、ミンダナオ島マラウィ市からの難民支援や平和構築に身を投じてきた。

 パキスタン人のムハマッド・サキブ氏(64)。貧困者向けの小口金融や人権擁護活動で社会や人々の生活向上に尽くしてきた。

 バングラデシュ人のフィルドゥシ・カドリ氏(70)。医者としてワクチン開発や医療研究に従事し、同国の医療科学や将来的な国民の保護に貢献している。

 インドネシアの独立系メディア制作会社である「ウォッチドク」。調査報道や市民に寄り添ったドキュメンタリーが高く評価され、受賞した。

 新型コロナウイルスと防疫措置で、2020年度の受賞者発表は中止されていたが、今年度はラモン・マグサイサイ賞財団がオンライン上で発表式典を行った。授賞式は11月に予定されている。(岡田薫)

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