Logo

31 日 マニラ

31°C26°C
両替レート
¥10,000=P3,830
$100=P5,715

31 日 マニラ

31°C26°C
両替レート
¥10,000=P3,830
$100=P5,715

OFWが外国経済の柱に 人材海外流出

2020/3/1 社会

 フィリピン人海外就労者(OFW)からの送金額は着実に増えているが、増加率は近年小さくなっている。国内総生産と比較した送金額の割合は、東南アジア諸国連合(ASEAN)で最も高いものの、10%程度から変わらない。

 OFWの派遣数は2010年の150万人から19年には230万人と膨れ上がり、世界全体ではいまや約1200万人に達している。OFW増に比べて送金額が伸びないことには、様々な理由がある。

 その一つは、最も多い職種の収入が低いことだ。初歩的な職業従事者(非熟練者)がOFWの37・6%を占めており、販売やサービス職従事者は18%、専門職は8・7%、経営者は1・1%だ。

 仕送りは、車、コンドミニアム、モールでの買い物や、トライシクル(サイドカー付き二輪車)、サリサリストア、屋台などへの投資に変わる。こうした物が増えるのが良いことかどうか、は議論の余地がある。18年には一時下がっていた貧困率は、再び20%へ上昇している。

 皮肉屋は「『非熟練者』は比でも、似たような職業にしか就けないのだから、いっそ海外の方がいい」と言う。しかし海外でそうした職に就く人の多くは、大卒で英語を流ちょうに話す。彼らには野心もある。我慢していったん永住権を手に入れれば、自らの専門性を再び発揮することができるのだ。

 比における雇用機会の不足や低賃金が、優秀な働き者の人材に「国外脱出」を強いている。彼らは外国経済を回す柱になり続けているのだ。(28日・インクワイアラー、エドウィン・デレオン)

おすすめ記事

8柱の遺骨を収容 レムリヤ内務自治相

2025/7/31 社会 有料
有料

比周辺海域で合同訓練 海上保安庁と比沿岸警備隊

2025/7/31 社会 有料
有料

「裁判に応じよ」80% 副大統領弾劾で世論調査

2025/7/31 社会 有料
有料

外国人逃亡犯の逮捕者急増 上半期、国家安全保障強化で

2025/7/31 社会 有料
有料

学生向け交通拠点設置へ 運輸省、教育都市の形成目指す

2025/7/31 社会 有料
有料

バタンガスで10人脱走

2025/7/31 社会 有料
有料