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汚職が奪った庶民の足 MRT3号線

2018/1/14 社会

 今年に入ってから首都圏鉄道(MRT)3号線は、1日に1回故障している。運輸省によると、1日に2、3回は故障していた昨年よりは改善したのだそうだ。MRT3号線は車両、線路、信号、駅のエスカレーターに至るまで故障だらけ。この荒廃ぶりは世界最悪といっていいだろう。

 マニラから飛行機で2時間、香港の大量輸送鉄道(MTR)は、8両編成で2分ごとに到着する。故障発生率は列車走行距離のべ36万キロにわずか1回。定時到着率は99・9%を誇る。10本の路線に80の駅があり、住宅街、オフィス街を通り、さらに空港やディズニーランドにも行ける。

 マニラのMRT3号線は全長17キロに13駅。車両は73台あるが不備があるため、実働できる列車は3両編成で1日15本にとどまる。運行間隔は15分。車両を中国から38億ペソで48台購入したが欠陥だらけで、ドイツの専門家に再検査を依頼することになった。

 MRT3号線は運行開始から12年間、日本の住友と三菱重工業がシステムを管理していた2000年から12年までは全く問題はなかった。それを運輸省が愚かにも契約を打ち切り、その後、委託会社が数回代わって現在の韓国釜山交通公社系BURIとなった。この会社の背後には欠陥だらけの中国製車両を売りつけたブローカーがいる。

 住友・三菱重工業との契約を打ち切ったのは、役人の不正によるものであろう。汚職に手を染める役人がいなければ、フィリピンでも世界基準の鉄道交通を利用できるのだが。(12日・スター、ジャリウス・ボンドック氏)

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